Webマスターの思い

ア山麓スキー学校は、その名の通り中央アルプス一帯に暮らす市町村のスキー発展の為に、我々の大先輩方が開校しました。
長野県の北部に比べ、南部に位置する中央アルプス山麓一帯の降雪は決して多くはありません。スキー場と言っても、地元住民用の小規模スキー場がわずかに点在する程度でした。それでも(信州の南)南信にもスキーを普及させたいと、立ち上がったのが中ア山麓スキー学校です。
スキーをすること自体もまだ困難だった時代に、なぜ先輩方はスキー学校をつくったのか?どうして分校をつくってまで、どのスキー場にもスキー学校が必要と考えたのか?それはスキーの持つ教育的価値や可能性、冬でもスポーツが出来る楽しさと喜びを多くの子供たちに伝えたかったからなのです。

中ア山麓スキー学校

動が苦手な子供ほど、スキーをすると良いと言われています。
身体を動かすのが苦手という子供さんは結構多いものです。「運動神経が悪い」などとは良く言いますが、人間にそんな神経系統があるわけではなく、運動が苦手な子供は「体の重心をコントロールするのが苦手」と言われています。
スキーは斜面を滑りながら転ばないように、自分の重心を自分でコントロールする能力を養います。これは想像以上に、子供さんの成長過程で大いに役立つことを知っていただきたいと思います。
スキーは「子供の方が上達が早い」と言われるのは、重心が低い子供はコントロール能力も早くに身に付くからなのです。上達が早いことがもたらす「達成感」や「出来る喜び」を味わう瞬間を、スキー教師は誰よりも多く経験しています。どうか親御さんや学校の先生方もこのことを共有していただけたらと思います。

格差が無関係なスポーツであることも、スキーの大きな特徴です。
走る・投げる・蹴る・跳ぶにおいて、子供の体格差は深刻な問題です。ナイーブな子供の中には、体格差によるハンディが原因で運動が嫌いになってしまうケースだってありませんか?
しかしスキーは違います。雪の斜面と自分にかかる重心コントロール、自分のバランスを支える体幹や関節と筋肉の運き。「他の誰か」は関係無いスポーツがスキーです。
そして何と言ってもアウトドアなスポーツであることも教育上重要です。スキー場は特別な場所。雄大な景色と非日常な雪上の世界。「楽しい!」を引き出してあげるにはロケーションが整っています。吹雪のゲレンデもありますが、子供の方が喜んでいる姿は「感受性を育んでいる瞬間」を垣間見ることができます。

中ア山麓スキー学校

大人になってからスキーを始められる方も多くいらっしゃいます。その方たちのご指導も大切な我々の役目であり、とても楽しい時間です。しかしスキー人口の年齢が高くなっていることには不安を覚えます。スキーがレジャーであるならば、お金のかかるスキーは欧米同様に社会人の年齢層が多いのは必然でしょう。
しかし日本のスキー界は、スキーの「教育的価値」を大切に発展させてきました。その価値観までもが失われないように、当スクールも微力ながら貢献していきたいと思いますので、今後も出来るだけ多くの学校でスキー学習が継続されるように祈っています。

*このページではスノーボードとスキーを一体化して「スキー」と表現していますことをご理解ご了承下さい。